今回ご紹介するのが1920年代に作られたフロントジップのオーバーオール「WHIZIT」です。
まずは特徴的なモデル名の由来からご説明します。
1920年代にLeeが広告でネーミングの一般公募をかけました。
そこで、ジッパーが素早く動く音を表現した「WHIZ(ウィズ)」から因んで「WHIZIT」という名前になりました。
当時のネーミングセンス、光ってますね!
続いてデザインと生地ですが、実はこれ「つなぎ」なんです!
つなぎである証拠として、作業パンツの上に穿くことを前提としてデザインされています。
赤丸で囲んだ部分(腰ポケットの脇)が縫製されておらず、中に穿いた作業パンツに手が届くようになっています。
これは作業パンツのポケットに入れた道具を素早く取り出すために考えられた機能的なディティールの一つです。
生地はLeeが開発したライトオンスでありながら強度の高いJELT DENIMを採用しています。
そしてフロントジッパーには忠実に再現されたベル型HOOKLESS ファスナーを使用。
コの字留めや綿テープなど古いジッパーの特徴も踏襲しています。
胸元の「WHIZIT」ロゴが入った紙タグも当時を忠実に再現!
年代の特徴をかなりつかんでいますね!
着込むごとに紙タグもどんどんヤレていくんでしょうね。経年変化が楽しみです!
そしてこちらが全体のディティールです。
これまた絶妙に太すぎず細すぎずですね。
ショルダーベルトの幅は広くなっており1920年代の雰囲気が出て、すごくカッコいいです!!
最後にトータルコーディネートをどうぞ!
私物のカバーオールとエンジニアブーツで合わせてみました。
定番かつ王道がたまらないですね。
未洗い状態での試着になりますが、普段S~Mサイズの自分でも、まだゆとりがあるので縮んだとしてもサイズは36がベストだと思いました。
皆さんも是非、春に向けてお気に入りを見つけてオーバーオールデビューしてみてはいかがでしょうか。