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岡本博氏に学ぶミリタリーの魅力

2021年12月7日更新

連載 第5回
TYPE A-2 ROUGH WEAR CLOTHING “MIGHTY EIGHTH”

こんにちは!アメリカ屋ジェネラルガーデン店の松ちゃんこと松本拓次です。

今回のご紹介は過去4回と比べてもスペシャルな内容です。
是非最後までお付き合いください。
それでは参りましょう!!

TMJ2123 TYPE A-2 ROUGH WEAR CLOTHING “MIGHTY EIGHTH”

¥330,000(with tax)

 

今年で創立25周年となるトイズマッコイが満を持して発売した記念モデル。

アメリカ陸軍航空隊の象徴であるフライトジャケット「A-2」を忠実に再現。

カスタムデザインは第8航空軍 第883爆撃飛行隊、通称ワイバーン戦隊所属兵をイメージして構築。

左胸にはレザー製スコードロンパッチとネームプレート、左肩には第8航空軍章のレザークラフトパッチ。

背面には岡本氏の代表作である名画“MIGHTY EIGHTH”が原画に忠実でリアルなタッチで配され、更には裏地背面には25周年モデルを表す星条旗が縫い付けられているフルデコレーションA-2です。

入魂の一着であるこちらの商品について岡本先生にお話を伺いに参ります!!

松ちゃん:

岡本先生、こんにちは!本日もよろしくお願い致します。

岡本先生:

来たねー、松ちゃん!今日はA-2の話題なんでしょ?A-2はワシのモノづくりの原点だから深い話になりそうだねー。

松ちゃん:

そうなんです。なので今回は更にお話を伺うのが楽しみでして。

岡本先生:

それじゃいつもの撮影やっちゃおうか。

松ちゃん:

それではお話伺ってまいりたいと思います。
まずは岡本先生、創立25周年おめでとうございます。

岡本先生:

ありがとう。一つ一つのモノづくりに向き合ってきた25年、あっという間だったよ。

松ちゃん:

先程おっしゃっていた通り岡本先生の原点である「A-2」。
その思い入れなどお伺いさせてください。

岡本先生:

そうだね。やっぱりワシの原点は「A-2」であり、「スティーブ・マックイーン」なんだよ。
小学生の時に初めて見た「大脱走」が人生観を変えたと思うよ。
「あのかっこいい革ジャンはいったいなんだろう?」ここから追求の旅が始まった。
今と違ってあの頃は資料や情報なんてほとんど無かったから映画館に通って目に焼き付けて分析してたんだ。
最初はね、黒い革ジャンだと思ってたよ。競馬場のおじちゃんのジャンパーに何やらポケットが付いているなーってね。

松ちゃん:

競馬場のおじちゃん!!
それがスタートラインだったんですね。

岡本先生:

その後、中学生になった頃にね、近くの質屋さんで安い革ジャンが売ってるのを見つけたんだ。それぞれ違うデザインの中古の革ジャンを2着買ってきてね。
パーツを組み合わせたりリメイクしてA-2みたいな革ジャンを作ったんだ。
今思えばそれがワシの作った最初のA-2だったね。

松ちゃん:

はぁー、なんて価値のある一着!!
でも先生、中学生の時から服の作り方なんて分かってたんですか?

岡本先生:

いや、知らんよ。ワシは昔から器用だったからね。やってみると上手く出来ちゃうんだ。

松ちゃん:

流石です!

岡本先生:

でもね、ある時東京の古着屋でアメリカ製の革ジャンを見つけたんだけどやっぱりこれだよな!!って思ってからはそのリメイク革ジャンは着なくなったんだ。
当時はアメリカ製の革ジャンを見つけると特別な感動があったもんだよ。
オーラというか何というか、「本物」って感じでね。
ワシのモノづくりはこの「本物」って感じをファンの皆に感じてもらえる様に未だにこだわり続けているよ。

松ちゃん:

なるほど!
それでは具体的にA-2の生産にあたってのこだわりポイントを教えて頂けますか?

岡本先生:

もちろんヴィンテージを解析して作り始めたよ。
何着も何着も実物のA-2をバラして研究を重ねた。
なめし方から縫い方から全てね。こんなにA-2を解体した人間ってワシしかいないんじゃないかな?本物を知り尽くしているからこそ本物を作れるんだ。

松ちゃん:

なめしに関してですが、一般的にはタンニンなめし(植物なめし)とクロムなめしが存在すると知られています。

岡本先生:

ヴィンテージを解析した結果、オリジナルは実はコンビなめしだったんだ。
タンニンなめしとクロムなめしの良い所取りで、しっとりとした質感でありながらシワが刻まれる経年変化も良い。
ウチのA-2は着込むと本物と見分けがつかなくなるのはこのなめしによるところが大きいね。
実は裁断に関してもこだわっているんだ。
革ってのは背中の部位は堅くて腹の部位は柔らかい特性がある。
ウチのA-2は全て上側に背中の部位を、下側に腹の部位を選定して裁断しているんだ。
こうする事で堅くてハリのある革を伸びやすい肩のパーツに使い、柔らかい革を動きが多い腰回りや腕に使うことになる。
革の特性を理解しているウチだけの裁断方法だね。

松ちゃん:

着込んだ先まで考えた裁断だったんですね。恐れ入ります。
では次にバックペイントのグラフィックについてお伺いいたします。
数ある岡本先生の名画の中で今回の記念モデルに「MIGHTY EIGHT」が選ばれました。
やはり思い入れのあるグラフィックだったのでしょうか?

岡本先生:

そうだね。最初にこの絵でA-2を作ったのは1992年だった。
ピンナップガールのバックペイントとして描いたグラフィックとしては第2弾でその後もすごく人気があったし、ワシも大好きな絵だよ。
やっぱり第2次世界大戦時では最強だった第8航空軍はワシにとってあこがれの対象だよ。
映画で言えば「メンフィス・ベル」やマックイーンの「戦う翼」が印象的だよね。
そんな第8航空軍に幸運をもたらす女神をワシなりに表現するっていうのがテーマのグラフィックだよ。

松ちゃん:

ほー、なるほど。私もこの絵は大好きです。
その1992年製も含めて以前作られた物よりも今回のバックペイントは更に原画に忠実なタッチになった印象ですが。

岡本先生:

そうなんだよ松ちゃん。
実はバックペイントは一着一着全てワシがエイジング加工を施しているんだよ。
いくら日々プリント技術が進化しているとはいえ、ワシが描いた物とは色合いや表情が若干異なるんだよ。
だからそれらを本来の物により近づけるために削ったりリペイントを入れたりして質感をより表現しているんだ。
松ちゃん、これらを比べてみて!
こっちはまだ何もしていないやつで、こっちはワシが手を加えた物だよ。
これ一着を加工するのに1時間はかかる。

松ちゃん:

え!岡本先生が加工されてるんですか?
確かに比べると色合いや雰囲気が違って見えます。
一着一着に先生が手を加えているとは驚きです。
これはお値段以上の価値がありますね。

岡本先生:

大変だけど、ファンの皆に喜んでもらえる様に心を込めて仕上げたよ。

松ちゃん:

間違いなく喜ばれると思います!
本日も大変勉強になりました。本当にありがとうございます。
岡本先生の原点であるA-2!皆様にお伝えできる様、頑張ります!

岡本先生:

こちらこそありがとう。ワシもこれからも皆が喜ぶモノづくりを続けていくよ。
それじゃぁ。

ご紹介した商品のお問い合わせは下記まで。

 

アメリカ屋 GENERAL GARDEN

住所:〒110-0005 東京都台東区上野6-10-22

電話番号:03-3831-2448

営業時間:10:00~20:00

 

また、実店舗の他、インターネット通販でもご購入頂けます。


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